[インタビュー] 2022年 07月02日( 土 )
フェチM閉店を根掘り葉掘り聞いてきた

※このインタビュー記事は6月7日にガールズヘブン店長ブログで公開したものです。

すすきのM性感店『プルプルフェチM性感倶楽部』が2022年6月いっぱいをもって閉店と言う衝撃的なニュース……きっと今頃ショックを受けているお客様も多いのではないでしょうか? かくいう僕もビックリするやら寂しいやら……。そこで『グループの偉い人』こと北海道プルプルグループ部長を取っ捕まえて小一時間問い詰め……いえ、事の経緯を訊ねてみました。
(インタビュアー:阿部定治)


――こらああああ!どうなっとんじゃああああああ!責任者出てこーーーい!(机バンバン)

「落ち着いてください定治さん。どうしたんですか?」

――どうもこうもあるかーい!フェチMが!フェチMがああああああ

「いやもうその節はお騒がせしてしまい、誠に申し訳ございません。『なんで閉店しちゃうの?』『数年後には復活して欲しい』とおっしゃってくださるお客様も多かったと、キャストさんづてに聞いております。そして以前在籍されていた数名のキャストさんからも『思い出のお店なので、閉店までの1か月限定で手伝わせてくれないか』という連絡を頂いたりもしました」

――そりゃ皆さん悲しみますよ。

「今年の5月はゴールデンウイーク中のコロナ関連の規制がなかった事、人気キャストの引退、閉店の発表をしたという事……いろんな要因が重なり、予想外の反響の大きさでコロナ禍以降最高の売り上げを……」

――まさかまさか、ですよ! 勝手ながらフェチMはずっとなくならないと思っていたので。

「皆さんからも同じような事をおっしゃっていただいてまして……。定治さんもそんなに愛着を持っていてくれたんですね」

――僕はフェチMにア○ルまで捧げたんですよ!責任取ってください!

「ウソではないですが、いろいろ語弊が……」

――今日は事の経緯を洗いざらい話して頂きますので覚悟してください。まず自分の話になっちゃいますが、東京在住の僕が北海道に呼んでいただいて、プルプルグループのお仕事をさせていただくようになったのが2011年。

「フェチMがオープンした年ですね」

――そもそもですが、プルプルフェチM性感倶楽部を作ろうと思ったきっかけは?

「それこそ2011年頃に三浦あこさん(※現在はプルプルR30×R40に在籍中)と椿夏海さんというすすきのM性感界の二大カリスマが当時のプルプルR30に入店してくれる事になったんです。本人たちも『すすきののM性感界を盛り上げたい。流行らせたい』という熱意が凄かったのでR30にM性感コースを作ったのですが、予想していた以上の反響がありまして」

――当時はR30だったんですね。

「はい。そのうち『デリヘルだったらプレイの幅がもっと広がったり、新たなお客様層にも繋がるのでは?』という声も頂くようになりまして。でも当時は北海道プルプルグループにデリヘルやM性感店はなかったので、きっとダメだろうなぁと思いつつも会社に企画書を出してみたのですが、思いのほかみんなに面白がられたんです(笑) うちのグループは『店長以上での社内出資制』というのがあるのですが、みるみる社内に賛同者が現れてオープンにこぎつけた……というのが最初のきっかけですね」


――そういった経緯だったんですね。オープンしたばかりのフェチM在籍のキャストさんたちのインタビュー取材をさせてもらうという流れになった時に、僕がM性感初心者だと言ったら『M男の気持ちを分からずして良い記事は書けないだろう』という流れになり……

「そうでしたね。まずはきちんと調教……いや、研修を受けていただこうと。たしか夏海さんですよね?正直いかがでした?」

――驚きと感動と発見の連続でしたね。「スルっと入ったすげえ」「しかも二本もすげえ」「痛くないすげえ」「むしろ気持ちイイすげえ」

「たしか風俗雑誌の編集者時代にア○ルトラウマがあったんですよね?」

――です。プレイのカット撮りだったのに無理矢理ア○ルバイブを挿入されて(以下略)そのトラウマがキレイに消え去り、「M性感ってこんなに素晴らしいものなのか!これは世に広く知らせねば!」という謎の義務感が……。

「M性感ライターとしての調教が成功しました(笑)」

――でもって、オープンと同時にカリスマ揃いだというのは素人の僕でも分かりました。そこから驚くぐらい在籍が増えていきましたよね。他店で人気のキャストさんが移籍して来られたり、やる気満々な未経験新人ちゃんが入店されたり……。インタビュー取材が追い付かなくって年に4、5回くらい北海道に来てましたもん。

「2015年あたりまでは毎年、年間25人くらいが面接に来てくれていましたね。グループの中でいちばん求人広告費を掛けていないのに、経験者・未経験共に本気でやる気のある方が続々と面接に来てくださって……」

――M性感って「在籍している○○さんに憧れて」でお店選びをする女性が多くなかったですか?

「他業種に比べて多いですね。M性感って『お金を稼ぎたい』も大事なんですけど、それと同じくらい男性を責めたい願望が強かったり、変態的なプレイに興味があって……という方が多いんです。なので本気度が違いますし、業界入りする前からいろんなお店や女の子を調べまくってますし、そのうちに憧れの存在が出来るんでしょうね。でも今は『○○さんに憧れて』という時代でもなくなってきているんですよ」

――言われてみれば、最近はあまり聞かなくなったような……

「最近はBLきっかけが多いですね」

――ボーイズラブ?

「はい。BLきっかけで男性のア○ルを責めてみたい願望が目覚めて、そういう業種と言えばM性感だろう……という」

――なるほど。

「そこから更にプレイの幅が広がって成長する女性もいますが、ア○ルさえ弄られれば満足という方も。であれば、『性感エステはんなり』で成立しちゃう訳ですよ」

――あーたしかに。

「あと、M性感と言えば『脱がない・舐めない・触らせない』というイメージがあるので、そこを重要視して来てくれる方も多かったんですね」

――たしかによく聞きます。

「でも最近は、そういう子たちがみんな“とある業種”に持っていかれているんですよ」

――今まではM性感希望だった女の子たちが、違う業種で働くようになった?

「メンエスです」

――あーーーー!

「いわゆるグレーゾーン・メンエスで働く危険性について喋ろうと思えばいくらでも喋れるのですが、長くなるので止めておきます(笑) ともかくそういう影響がありまして、この数年はフェチM面接希望者が年間10人いるかいないか……」

――急激に減少。完全に持っていかれた感がありますね。

「これはフェチMだけでなく、全国のM性感・SM業界が大きな影響を受けていると思います」

――そういった深刻な人材不足が閉店の理由?

「それに含め、決定的なのは私を含めた男性スタッフ、キャストさん達全体の高年齢化による情熱の著しい低下ですね」

――良い意味でガツガツしている人が少なくなった?

「キャストさんたちの出勤率ひとつ取っても……これは長年遊んでいただいていたお客様たちが一番敏感に感じ取ってくれているのではないかと思います」

――人材不足に加えて、現場の熱意的なものの低下……こんな事を言うのは失礼ですが、確かに先細り感は否めないっすね……

「そうなんです。店舗型でM性感・痴女系の専門店を作るという案もあったのですが、現実的ではないなと。であれば……と考えまくった末に閉店しようと決断した次第です」

――うーーん……

「あと、実はまだ言えないのですが今年の秋頃に向けて北海道プルプルグループで大きなプロジェクトが動き始めておりまして……」

――え、書かないんで教えてくださいよ。

「ゴニョゴニョ……」

――えええええまじすか!すすきのが激震するようなビッグプロジェクト!

「もちろん私もフェチMに思い入れはあります。が、まずそっちを成功させる事が最優先になってしまうかな……と」

――なるほど……。でもですよ、6月いっぱいでフェチMが閉店する事で、一部では「すすきのにM性感難民が増えるのではないか」とも噂されていますよ。

「はい。私としても『閉店なので男子スタッフもキャストさんも全員さよならです』というのは忍びないですし、今までお世話になったお客様のためにも……と、7月からの事を考えております」

――閉店した後?

「はい。まず、店舗型の『性感エステはんなり』には痴女エステコース、『プルプルR30×R40』には痴女・M性感コースがございますので、希望された一部のキャストさんについてはそちらに移籍となるかと思います。そして今後もM性感プレイに興味がある、得意ですという新人キャストさんが入店された場合は、その都度必ず情報を発信していきたいと思っております」

――なるほど、店舗型。

「でも中には『店舗型では落ち着かない、やはりこれまでのように出張型のプレイがいい』という方もいらっしゃると思うんです。前立腺や聖水等のフェチプレイは店舗でも対応出来ますが、さすがに黄金となると……(苦笑)」

――ですよね(笑)

「と言う事もあり、デリヘルとしての届け出と事務所はそのまま残します。これまで遊んでいただいた会員様限定・グループに残ってくれるキャストさん限定にはなってしまうのですが、デリヘルとしての受付も対応出来るようにしようと」

――ほう!それは嬉しいですね!受付の流れとしてはどんな感じに?

「これまでのようにお店(011-520-6190)にお電話頂ければ大丈夫です。あとSNSをやっているキャストさん、弊社Twitterアカウント『プル子ちゃん』(@puruko_hkd)へのDMでもお問い合わせ可能ですが、その際は以前受付した際の電話番号をお伝えいただければと思います」

――なるほど。逆に言えばですよ?復活しようと思えば出来るって事ですよね?

「そうですね。私の中でいくつか条件がありますけど……」

――その条件とは?

「今後、『札幌はんなり』や『プルプルR30×R40』でM性感業界を背負っていけるくらいのキャストさんたちが誕生・成長・ブレイクして、なおかつそのキャストさんたちが『デリをやりたい』という希望があれば。あとM性感に理解・情熱のある男子スタッフが入店してくれたら」


――キャストさんだけ揃っていればいいって話じゃないんですね……。でも!復活の可能性がない訳ではない。前向きな、一時的な活動休止みたいなものと考えていいんですね?

「まだお約束できませんし、先の話になるとは思いますが、いつか復活出来たら……とは考えております」

――ではここで「いつか復活する!」と宣言してくだい!

「フェチMはいつか復活します!復活すると思う……復活するんじゃないかな……ま、ちょっと覚悟はしておけ」

――困った時のさだまさし逃げ。

「北海道プルプルグループの代表として、これまで働いてくださったキャストさん、遊んでくださったお客様、プルプルフェチM性感倶楽部に関わってくれた全ての方たちに感謝いたします。いったんお休みしますが、いつか復活出来た際にはまた一緒にア○ルを駆け抜けたいと思っておりますので、その時までしばしお待ちください!」

――ここでキレイに締めようと思いましたが、フェチMツイートでも最近よく見かける「ア○ルを駆け抜ける」ってなんなんすか? 北海道プルプルグループさんは広報部も代表もいい具合に頭がどうかしてる……

「そこは説明すると長くなるのでまたの機会に」
 

[インタビュー] 2020年 11月24日( 火 )
プルプルR30xR40 宇垣京香さん 求人インタビュー

――京香さんはこのお仕事をする前は何を?
 
「介護士として働いていました」
 

――このお仕事をしようと思ったきっかけは?
 
「将来のための貯金を……と思いまして」
 

――プルプルグループの前の風俗経験は?
 
「はい。似たような熟女系のファッションヘルスで3年くらい働いていました」
 

――3年も働いていたお店を辞めて他のお店で……と思った理由は?
 
「気分的なものですね。心機一転、イチから頑張ろう!みたいな(笑)」
 

――いろんなお店がある中でプルプルを選んだのは?
 
「前のお店にいた頃から、なんとなくですが
大手グループの安心感がありそう……みたいなイメージはあったんです」
 

――なるほど。
 
「でも、面接に来る前はちょっと疑ってもいたんです」
 

――どういった部分を?
 
「すすきのの人妻・熟女系のお店でこんなにバックが良い訳がない!何か裏があるに違いない!って(笑)」
 

――実際に……裏はありましたか?
 
「それが……なかったんですよ(笑)」
 

――面接の際に「これくらい働けばこれくらい稼げます」的な説明は?
 
「ありました。ごまかすところもなく、丁寧に説明してくれました」
 

――では、事前に説明してくれたくらいは稼げたと。
 
「いえ、それ以上でした(笑)」
 

――え?それはなんで?
 
「説明してくれたよりもお客様が来てくれるので(笑)」
 

――少し控え目に説明していたんですね(笑)
 
「そこが他のお店と違うところですね。前のお店でお客様が付きっぱなしでヘトヘトになって頂ける金額よりも、今プルプルで合間合間に休憩が出来るくらい
余裕がある働き方の方が稼ぎが良いので、入店当時は混乱しました(笑)」
 

――それだけバックが違うと。
 
「そうなんです。『今日は6時間出勤してお客様が〇人付きました。という事はこれくらい貰えるはず』みたいなざっくりな計算を、前のお店の基準でしちゃう癖がついているんですけど、それよりもいつも多く頂けるので毎日お得な気分なんです(笑)」
 

――それだけ身体の負担も少なく済む?
 
「はい。心にも身体にも余裕があるので、お客様一人一人へのサービスが雑にならない。集中して真心サービスをする事によって……」
 

――リピート率が上がる?
 
「正解です!(笑) 
とても良い環境だなあ、お店を変えて正解だったなあと思っています♪
 

――京香さんは週に何日くらい働いてますか?
 
「平均して3日くらいです」
 

――稼いだお金の使い道を教えてください。
 
「ひたすら貯金ですね(笑)」
 

――最近しちゃった贅沢、とかは?
 
「出来るだけしないようにしているんですけど、ストレスが溜まったらお友達と遊びに行って少し高いコスメを買ったりしています」
 

――京香さんはとてもスレンダーな上にお美しい訳ですが……
 
「いえいえ(笑)」
 

――美容の秘訣は?
 
「それが……コスメ以外まったく何もしていないんですよね(笑)」
 

――体型維持とかも?
 
「まったく。私、食べないとどんどん痩せちゃう体質なので、好き放題三食しっかり食べてスタミナを付けるようにしています。疲れた顔をしていたらせっかく来てくれるお客様に失礼なので(笑)」
 

――京香さんが接客する際に、心がけている事を教えてください。
 
「そうですね……『大事なお客様』ではあるのですが、あまりへりくだり過ぎず、失礼じゃない程度に馴れ馴れしく……」
 

――そのバランスってとても難しいですね
 
「ある意味、プレイの技術より難しいし大事かもしれないですね。お客様と心の壁を作らないように……というのはいつも気にするようにしています」
 

――このお仕事のやりがいってどんなところ?
 
「毎回一生懸命にサービスしても、全員がリピートしてくれる訳じゃない……だからこそリピートして来てくれた時はとても嬉しいし、やりがいを感じます」
 

――こちらのお店で働いていて「いいね!」と思う部分を教えてください。
 
「他のお店だったら『ウチはこれだけ稼げるよ!』って書いておいて、実はその金額を貰えるのは様々な条件……例えばハードサービスをしないと貰えない……と言う事もあると思うんです。でもプルプルは
ソフトサービスしか出来ない子でも求人ページに書いてある金額をしっかり頂ける、ハードサービスが出来る子はもっと稼げるという点がとてもいいね!と思います」
 

――最後に、お店選びに迷っている女の子にひとこと。
 
「私のように同じお店で何年か働いているという方も多いと思うんですね。不満さえなければ無理に移籍しなくても良いと思うんですけど、『何かしらの不満がある。でも移籍は面倒くさそう……』と思っている方がもしこれを読んでいたら、ぜひ一度思い切ってみてください。その
一度の思い切りで世界がガラっと変わるかもしれませんよ♪」
 
インタビュアー 阿部定治(風俗ライター)

[インタビュー] 2020年 11月16日( 月 )
倶楽部 赤崎花梨さん 求人インタビュー〔プルプルグループ編〕

滋賀・雄琴にあるソープランド・プルプルネクステージに在籍。ミスヘブン総選挙2019で全国総合1位を獲得した『赤崎花梨』さんに、プルプルグループについてのお話を聞いてみました。
    

――花梨さんがプルプルグループで働こうと思ったきっかけは?

「以前は他のお店で働いていたのですが、同業の女の子たちから『あそこ(プルプルグループ)は繁盛しているし、女の子への待遇もイイよ』という噂を聞いて、ホントかなあ……と気になって調べ始めた。みたいな感じです(笑)」

――お店の詳細は求人サイトを見て?

「待遇面とか環境面とかはそうですね。そこも大事ですが、それ以上に『お客様たちはこのお店をどう思っているのかな?』というのも気になったんですね」

――それはどうやって調べたんですか?

「風俗好きの方が書いている体験ブログや、体験談投稿サイトなどをチェックしてみました。お金を払って実際に遊びに行っているお客様が書いた感想にウソはないんじゃないかと思いまして。特にスタッフさんの態度とかは厳しい目で良い悪いハッキリ書かれちゃうじゃないですか?」

――なるほど、たしかにそうですね(笑)

「女の子の好みとかは人それぞれだけど、それでも『サービスが悪い』という感想は見当たらなかったし、スタッフさんの接客応対も良いというものばかり……。どうやら噂は本当っぽいなあ。私も働いてみたいなあ……と」

――実際に働いてみた当初の感想は?

「『あ、ホントに噂通り、いやそれ以上やな』って(笑) 求人サイトに書いていた待遇面にウソはひとつもなかったし、働きやすさ、スタッフさんの誠実さ、お客様の多さ……『ここに入れて良かった!』って思いました」

――プルプルグループのお客様の層ってどういった感じですか?

「もちろん年齢層はバラバラですが、『箱推し』の方が多い気がします」

――箱推し?

「『このお店が好き』『このグループが好き』と言った感じで、プルプルグループでしか遊ばないと言う……」

――プルプルグループで働く他の女性からも聞いた事があります。「出張で来た時は必ずプルプルで遊ぶ」「あそこに行けば間違いない」みたいな方が多いみたいですね。

「私もお客様からよく聞きます。お客様からとっても信頼されているグループなんだなーって。そういう噂を聞いたフリーのお客様もすごく多いので、新人さんでもたくさんチャンスがあるし稼げるんだと思います」

――プルプルグループは滋賀・京都・北海道。さらにはバンコクにまでお店がありますが、滋賀で働く花梨さんが北海道にゲスト出勤するにあたって、何も支障はなかったんですか?グループ内のしがらみとか……

「しがらみ!ぜんっぜん無かったですね(笑) むしろ私が『行く』と決めた瞬間から各エリアの責任者の方たちがすぐに動いてくれて、広報活動、宿泊先の手配などをしてくれて、『行ったら働くだけ』という環境を作ってくださいました」

――対応が早い、連携が取れているというのは働きに行く方も安心ですよね。

「はい!総選挙の時も、『エリアが違うから関係ない』じゃなく、グループが一致団結して私の事を宣伝・応援してくれました。バンコクにいる方まで『花梨ちゃんに投票してね』って宣伝してくれた時はちょっと面白かったです(笑)」

――バンコクにいる方……プルプルグループ関係者でもあり、バンコクのナイト情報を配信している有名YouTuberでもある『世界のタズヤン』さんですね?(笑)

「はい(笑) そこでも『コロナの影響でタイに来られない日本の皆さん、プルプルグループに遊びに行ってね』って宣伝してくれて、それがきっかけで遊びに来てくれる方も最近すごく多いみたいです。関係者の皆さんがエリアの垣根を越えて、グループ全体を大事に思っているんだなというのが伝わって来ますね」

――赤崎花梨さんと言えば、そのヘアスタイルがトレードマークですが、これはプルプルグループに入られてから?

「はい。ある時ツートンカラーにしてみたいなーと思った直後、すぐ美容院を予約してやっちゃいました(笑)」

――え?いきなり?

「いきなりしちゃったんです。初めてこの頭で出勤した時は店長もかなり驚いていましたけど、『もう花梨ちゃんの好きにして』って(笑)」

――それだけ花梨さんが信頼されているのでは?

「どうなんでしょう(笑) でもこんな目立つ事をして、お仕事がおろそかだったらお客様もガッカリすると思うし、グループ全体のイメージが悪くなると思うんです」

――たしかにそうですね……

「それだけは絶っ対に嫌なので、いっそうお仕事に気合が入ると言いますか……自由にさせて貰っているぶん責任感も生まれましたね。『あの派手な頭の子、サービスも良かったな。プルプル来て良かったな』って思っていただけるようにって(笑)」

――ツートンカラーはやる気のあらわれなんですね!

「です(笑) この件だけじゃなく、プルプルグループはサービス面・プレイスタイルも含めて『ウチはこうじゃなきゃダメ』みたいな型にはめるのではなく『その子のプラスになるのであれば』という柔軟性がすごくあると思います」

――他のプルプルグループで働く女性たちからも「サービスの強要をされない」というお話はよく聞きます。

「それは地域関係なくグループ内全体的にそうなんだと思います。業界未経験の方は『テクニックがないと働けないのかな?』経験者の方は『ハードサービスを強要されるのかな?』という部分を心配されると思うのですが、『出来ない事は無理にしなくていい、出来る事から伸ばしていこう』という感じですね」

――同じグループですけど、雄琴とすすきので違いはありますか?働きやすい、働きにくい、スタッフの雰囲気とか……

「あ!もうどっちも同じくらい働きやすいです! スタッフさんが一歩先を考えて動いてくれている感じとか、私だけ特別とかじゃなく女の子一人一人を大事にしてくれる、働きやすい環境を作ってくれる感じが伝わって来ますし……私が言うのもおかしな話ですが、『さすがプルプルやな!どこ行ってもクオリティ高っ!』って。あはは(笑)」

――お忙しい所ありがとうございました。最後にひとことお願いします。

「女の子ひとりひとりの個性を活かして、全力でサポートしてくれるプルプルグループを、私も今以上に盛り上げられるように貢献出来たらなと思います。これを読んで興味を持ってくれた方がいたら、ぜひ一緒のグループで働きましょうね!」

インタビュアー 阿部定治(風俗ライター)

[インタビュー] 2020年 11月14日( 土 )
【倶楽部 赤崎花梨さんインタビュー〔ミスヘブン総選挙編〕

滋賀・雄琴にあるソープランド・プルプルネクステージに在籍。ミスヘブン総選挙2019で全国総合1位を獲得。プルプル倶楽部すすきの店にも年に数回ゲスト出勤されている『赤崎花梨』さんにお話を聞いてみました。
    

――まずは、ミスヘブン総選挙(以下:総選挙)おめでとうございます!お会いできると聞いてからずーっと緊張しておりました!

「あはは!そんなに緊張しないでくださいよ~(笑)」

――でも、その柔らかな人柄に緊張もすぐに和らぎました(笑) 全国で1位になったその日から、どのような変化がありましたか?

「当日からしばらくの間お店の電話はパンク状態、店長さん大号泣、スタッフさん大騒ぎ、お客様たちも我が事のように大喜び……私含めてみんなテンションがおかしくなっていました(笑)」

――現場も凄かったと思いますが、SNSでもすごい反響でしたよね。

「私にもメール、LINE、電話、SNSでいろんな方から『おめでとう』の連絡が来て、お礼の返信でその日は終わった感じです(笑)」

――その後の変化は?

「新規のお客様はもちろんですが、遠方からのお客様が増えましたね。『どこから来はったんですか?』って聞いたら驚くぐらい遠くからとか」

――ひと目会ってみたかった、と?

「そうですね~。そういう方たちが爆発的に増えたのはとっても嬉しいんですけど、これまで推してくれていた常連様たちと会える機会が少なくなった、予約が取りにくくなってしまったというのは申し訳ないなあと……」

――中には離れてしまった人も?

「いえ、皆さん根性で会いに来てくれます(笑) 『推していたアイドルが一気に人気が出たような嬉しさがある。ちょっと予約が取りにくいけど、それはそれで嬉しい事だよ』と」

――なるほど。アイドルファンと似た心情なのかもしれませんね。

以前からのお客様、新規のお客様、そういった直接会える人たちの笑顔。会った事はないけどいつもSNSで拡散してくれている人たち。そういう人たちに私は支えられてるんやなって思うと、毎日幸せを実感出来ます」

――最初に総選挙に出ようと思ったきっかけは?

「実は2018年にも出ているんです。『出てみない?』『いいですよ』みたいな割と軽い感じで(笑) その年は……たしか12位だったんですよ」

――それでも凄いですよね。

「あとちょっとでひと桁いけたな。来年はもう少し上位になれたらいいなーくらいに思っていたんですけど、投票したお客様たちが謝ってきたんです」

――お客様が謝る?

「『もっと上位にしてあげられなくてゴメン。来年も出る?もし出るなら知り合いにもお願いして、今年よりもっと投票してもらうようにするね』って」

――とてもステキなお客様たちですね……

「『え?なんでみんなそこまで私の事を思ってくれるん?』という嬉しさで、『来年はもっと頑張るぞ!』と、一気に火がつきました(笑)」

――そして翌年ですが、花梨さんは具体的にどのように頑張られた訳ですか?

「SNSや写メ日記はもちろんですが、普段遊びに行っているお店、イベント、友達、友達の友達……普段は風俗と全然関係ない人にも積極的に会いに行って、『私、選挙に出るので投票してください!』ってお願いしに回りました」

――ドブ板選挙(民家を一軒一軒回る選挙活動)みたいな地道な活動を? ツイッターでは45,000人(※2020年10月現在)もフォロワーがいらっしゃるし、お客様や同業の女の子からの支持もあるでしょうし、そっちでの宣伝活動がメインで……失礼な話ですが、もっと楽な感じでやってらっしゃるのかと思っていました。

「よく言われます(笑) ネットも大事だし、それがきっかけで投票してくれる方もたくさんいらっしゃいます。けど、『私の事を知らない方にも投票してもらうには?』って考えたら、その方法しか思いつかなかったんです(笑) 同じ時期にお店も、お客様も、お友達も、同業の女の子たちも、まるで自分の事のようにSNSで拡散してくれて……。だからなりふり構っていられなかったですね。私、これまでかなりお気楽に生きて来たのですが(笑)、人生の中でトップクラスのプレッシャーでした」

――結果発表のその日まで気が気じゃない。

「はい。発表が近づくにつれて毎日気持ち悪くなって戻したりしてました。これまで絶対に早退なんてした事がなかったのに体調を崩したり……。『もういい!早く終わって!』という気持ちと、『前年よりも下位だったらどうしよう』という不安だらけで……」

――発表当日、1位になったと分かったその瞬間、どう思われました?

「『やった!』『よかった!』『報われた!』『協力、投票してくれた方たちもきっと喜んでくれてはる!』『やっと終わった!』いろんな感情が入り混じりすぎて、しばらく訳が分からない状態に……。私、いじめられっ子やったし、ものすごく内向的だったんです。でも風俗業界に入って、いろんな人たちに出会って、いろんな人たちに褒められて、認められて、『もっと自分を出して(表現して)いいんだ!』という自信がついたんです。それだけでも嬉しいのに、日本一になった、ならせてもらった……。これまでのいろんな思いが一気に交錯した瞬間、人目もはばからず大通りでボロボロ泣いてしまいました」

――全てが報われた瞬間ですね。日本一になったその後もサブカル系のイベントに出られたり、写真集を出されたりと以前にも増して精力的にご活躍されてますが。

「はい。イベントやYouTubeに出演したり、写真集やグッズを出すのは、これまで風俗に興味が無かった人にも『プルプルグループの赤崎花梨』を知って欲しいからなんです。この業界に恩返しと言ったらおこがましいかもですけれど」

――今後の夢や目標は?

「個人的に大きな目標がある訳ではないのですが、自分を受け入れてくれる人たちがいて、自信を持てるきっかけになったこの世界を、今以上もっと大勢の人たちに知ってもらうために盛り上げていけたらな、と思います」

インタビュアー 阿部定治(風俗ライター)

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